認知症かも?と思ったら・・
年齢を重ねるほど、認知症のリスク増
80代半ばの実家の父。
コロナ禍を経て活動量が減り、年齢を重ねたことにより、
視力や聴力低下が著しくなりました。
最近では、対面での会話も難しい場面や、
透明な壁への衝突など、生活の中でいろいろ問題が見えてきました。
年齢的にも「認知症があるな~」と思っても、
認知症の検査はもちろん、眼科や耳鼻科の受診も億劫で、
受診・検査を嫌がることが続いていました。
記憶や思考の混乱の波が激しくなる
今春、実家の給湯器が壊れたので、
新しい給湯器へ交換しました。
給湯器は、ON/OFFのスイッチ操作がメイン。
父が操作するのは、入浴時のお湯張りだけなのですが、
スイッチ操作が理解できず、
「スイッチの操作がわからないから説明をしろ」と、
母に怒鳴っていました。
1週間ほど経過した時、父がスイッチ操作を理解できたらしく、
母に操作方法を何度も聞くことはなくなりました。
父の1日の生活の流れ・ルーティンが上手く流れず、
自分の思う時間でないと怒鳴ったり、
頻りに時間を気にするようになりました。
また
自分宛ての郵便物の内容が理解できず、
何度も聞き返し・怒鳴ることも増えてきました。
先日月1回の友人との会食で、
待ち合わせ場所の霞が関に行くことができず、
3時間程度最寄り駅周辺を徘徊した後、自力で自宅へ戻ってきました。
母は父の介護のことを考えると
不安とストレスで、パニック状態。
何度となく、電話がかかってきました。
母の精神負担が限界に達したと感じ、
認知症検査を受けることにしました。
今まで私自身、包括職員で相談を受けた際、
介護者・家族へ認知症検査を勧めることをしていました。
実際、家族が本人へ検査受診を説得するのに苦慮することが多く、
自分はきちんと説得できるか不安がありました。
認知症検査に行ってきました
電車に乗って受診していた専門病院から、
近くのクリニックへ通院先を変更しに、
3か月前から父と一緒に病院へ行く約束をしていました。
その日の受診前に私から、食事をしながら、
父へ認知症検査を勧めました。
当初、脳の検査を受けることに否定的だった父ですが、
「脳に何か病気があったら困るし、何もなければ安心でしょ?」という説得に
意外とあっさり了承してくれました。
画像で認知症検査を行う、物忘れ外来がある医療機関は、
ひとりの診察時間を要すので、ほとんどが事前予約が必要で、
日にちを選ぶと1~2か月先の予約が多いのです。
しかし、認知症の問題行動が目立ってくると
のんびりと1~2か月の検査待ちをするほど、
介護者家族にとっては、気持ちの余裕はありません。
事前に当日予約なしで、
認知症検査をしてくれるクリニックを確認。
専門病院の受診後、
そのまま車で脳神経外科クリニックへ行ってきました。
待合室で診察を待つ間に父が、
「なんでここに来たんだ?」とちょっと不満を漏らし、
内心冷やッとした場面がありました。
検査内容は、CTや採血、
記憶のテストを受けてきました。
記憶のテストでは、認知症であるとの診断。
画像検査は、脳の萎縮の所見があるものの、
画像が全てでなく、どのように生活するかが大事とのこと。
早急に介護保険を申請して、
デイサービスを利用していくことにしました。
認知症の人と接するコツとは?
認知症検査で病院を受診する、デイサービスを利用するにも、
ある程度の本人の納得と同意が必要です。
認知症であっても、
全てのことがわからないのではありません。
本人の心身の状況にもよりますが、
文章や言葉の理解が難しいことが多く、
周囲の家族など関わる人の感情が伝わりやすいと思います。
介護者など周囲の人が、問題なかった頃と同様に
本人とのコミュニケーションできないことがストレスとなり、
「なぜできない、わからない」とつい口調がきつくなる。
お互いイライラと怒りの感情となってしまい、
怒鳴り合ってしまい、ケンカで決裂ということになりやすい。
お互いに、
なるべく落ち着いた状況で会話をすることが大切です。
認知症の人に対して、落ち着いてわかりやすい言葉を選び、
できるだけショートセンテンスで話をする。
認知機能が低下しているので、言葉の理解が難しいのは当然。
認知症の人には、物事の理解が難しいことを前提に
説明や会話をしないといけません。
ついつい理解ができないことを怒りに変えてしまい、
認知症の人を怒鳴ってしまいがち。
でもそれは、怒りの火をかけあう最悪なパターンになるので、
穏やかな口調でわかりやすい言葉で語り掛けること。
何よりも
「認知症の人を思いやる気持ちを伝えることが大切」と感じました。
いろいろ認知症の人への対応の仕方について、
HPで情報を集めてみると良いです。
認知症の人と家族の会
認知症をよく理解するための9大法則・1原則
介護者・家族もストレスを軽減させよう
かといって、一番認知症の人の傍にいる介護者・身近な家族は、
いつも穏やかに接することができるかと言えば、それは難しい。
介護者・家族だって、仏様でなく人間なんだもの。
定期的に楽しいことでストレス発散、
気分転換のお休みは必要です。
介護保険のデイサービスやショートステイなど、
介護サービスを積極的に活用して、
介護者・家族もリフレッシュタイムを定期で確保しましょう。
先に介護を経験した方など、先輩の介護者の経験談は、
身近でわかりやすく、とても参考になるものです。
同じような体験をした人ほど、
先の見えない認知症の介護の不安を共感してもらえるのです。
地域包括支援センター等で、
介護者の集まりなどが開催されていることがあります。
役所の広報紙やHPなどでもチェックしてみてください。
人生100年今、介護するのも長期化しています。
なるべく無理のない範囲で円満な生活を送りたいものです。
お問い合わせ・ご相談は、お気軽に
ちょっとしたことでも、お気軽にご相談ください。
LINEからお問い合わせを受付中!
以下のリンクから、公式アカウントを友だち追加して、
ご不明な点や疑問点などがありましたら、
トークルームからお気軽にお問い合わせください!
メッセージをお待ちしています。