私がこのような福祉・医療職の人間だからこそ、
親類から介護の相談を受けることが度々あります。

介護サービス利用に踏み切るのは、限界が来ないと難しい?

私の伯母は、子どもがなく夫とふたり暮らし。
若い頃から腎臓の病気があり、血圧も高めでした。

数年前より伯母の夫が認知症になり、日常の身の回りのことも要介助の状態。
夜間も頻尿でトイレへの付き添いなど、なかなか休めないことが続き、
高血圧の悪化と疲労感が継続しており、
主治医からしっかり身体を休めることを勧められました。

伯母自身も要支援の認定を受け、夫と一緒のデイサービスへ通ってます。
担当のケアマネジャーから、夫のショートステイ利用を勧めても、
「夫が嫌がるから、無理でしょ?」など、否定的な言葉ばかり。

でも「夫だけのデイサービス利用日に、しっかりと休息するのは難しい」と。
現在の生活では、無理な状態であることは、明らかです。

私も伯母と電話で介護状況を聞き、
介護者である伯母が急に入院したりしたら、一番困るのは伯父。
そんな場面に遭遇しないように、数日という短い期間・お試し利用をするほうが、
緊急事態で訳がわからないまま、施設に入れられる方が伯父は不安になる。
何よりショートステイを利用して、伯母自身の健康を維持することが大事。
ギリギリ限界まで我慢するこは、後で後悔することになると説明。
デイサービスで利用している施設が、ショートステイもやっていたので、
そこからお試しショートステイ利用を勧めました。

デイサービスの利用する時も、かなり認知症状が進んだ状態になってから、
ようやくという利用できた感じでした。
それがデイサービス週5日と安定しています。

デイサービスの時と同じように、
少しずつステップを踏んで、ショートステイ利用を重ねることなのですが、
伯母夫妻にとっては、また別のことと考えているようです。

本人だけのケアマネジャー? いや介護者・家族のことも、当然考えています。

伯母夫妻は、現状の介護生活を送るので、精いっぱいな状況。
ケアマネジャーなど介護の専門家が、サービス利用を勧めても、
なかなか首を縦に振ってくれません。

それは、先を見越しての行動への理解はかなり難しいから?
新しい生活となると、身体的・精神的にも負担増となる不安からか?

どうしても介護者は、介護を受けている人中心で生活を送ってしまい、
介護者自らの健康管理は、かなりおざなりなりになっています。

伯母のような老々介護となると、介護者自身も高齢者。
何かと持病があり、そして身体の予備力がなく、
急に倒れてしまうことも、珍しくありません。

介護者が倒れてしまい、介護されている人が取り残され、
悲しい状態で発見されていたということになってしまいます。

介護者の健康があってこそ、できる家族介護なのですから。

介護は、家族だけでか抱えることではない。専門家の力をどんどん借りよう!

だからこそ、介護者はひとりで抱え込まず、
ケアマネジャーをはじめとする、介護の専門家を上手に利用して、
外部に頼めることは、頼んでしまいましょう。

ご本人の介護に関する全てを外部とはいきません。
介護者・家族だけしかできないことも、たくさんあるので、
外部にお任せできることは、頼んでしまった方が、
間違いなく負担は減ります。

認知症である人には、新たにサービスを利用することは、
「拒否」という大きな壁にぶち当たるのは、仕方のないこと。
きちんと本人が理解してもらうことは、正直難しいことではあります。

「イヤだ、行きたくない」という人を
無理矢理連れていくことへの負い目もあるかもしれません。

しかし、なるべく夫婦・家族と生活できるようにするには、
お互い小さい我慢を積み重ねることになります。

新しいサービスや場所に慣れるまでしばらく、
ご本人に我慢・がんばっていただくことも必要なのです。

ギリギリまで、無理をしながら綱渡りでの介護をして、
まさに緊急事態を迎えて、介護生活の終焉を迎えるか。

介護者の方には、なかなか想像つかない長期的な介護を継続させるには、
割り切った考えを持つことも必要です。

何しろ介護者・家族だって、生身の身体だし、
限界はあるのですから・・。

介護の専門家を積極的に利用する、
これに限ります!