赤ちゃんの足は、扁平足で生まれてくる

ご存知ですか?

赤ちゃんの足は、まだ軟骨状態で土踏まずのアーチもない、扁平足で生まれてきます。

レントゲンを撮ると、足首や手首から先は、ぼんやり骨のシルエットが映る程度。
特に足首や手首の関節は、柔らかいのです。

赤ちゃんは、寝返り→首が座る→お座り→ハイハイ→つかまり立ち→ひとりで歩くまでを、
生後1年ほどの時間をかけて成長します。

全身の成長発達の経過とともに、
足の骨や筋肉・腱や靱帯
なども、
しっかり形成されていくのです。

 

 

日本の住宅事情では、ハイハイ期の赤ちゃんが自由にハイハイするスペースがなく、
すぐ椅子やテーブルに「つかまる→立ち上がる」に移行しやすい環境が多いようです。

そのため、足がしっかり成長しきらずに「立つ」→「歩く」となってしまい、
足の筋肉や靱帯が未発達な「こんにゃく足」の人が多くなっています。

 

足の成長は、焦らずじっくりと

周囲の大人から見ると、子どもの歩く姿を早く見られることに
大きな
期待と喜びを持たれると思います。

でも子どもにとって、足の成長が不十分な段階での早すぎる歩行は、
土台としての足の機能を弱めてしまう結果になるのです。

だから、月齢より早い成長が良いのではなく、
足の成長が十分に完成してから、次のステップに移ることが、
大人になってからも、足のトラブルに悩まずに済みます。

赤ちゃんの成長発達は「急がず焦らず、しっかりと成熟するのを待つこと」が重要です。

 

 

 

5歳頃までの足を鍛えるには?

子どもの成長発達のゴールデンエイジは、3∼14歳と言われ、
その「プレ・ゴールデンエイジの5歳頃
までが重要」と言われています。

このプレ・ゴールデンエイジに、
足裏にしっかり刺激を与えて、足の成長発達を促すことが大切です。

凹凸が少ないアスファルトで覆われた道や、家の中でも滑りやすい床材の上では、
素足で歩くことが少ない上、靴や靴下でガードをしていることが多いので、
現代は子どもの足裏刺激が少ない生活環境です。

 

では「足裏を刺激する」とは?

素足で芝生や砂浜などを歩くことで、
自然に生活の中で足を鍛える良いチャンス!

「不安定な足場でも、しっかり足指(趾)を使って踏んばる」
それが足を鍛えます。

それがなかなかできない場合は、
日常生活の中で足を使って遊ぶことで代用しましょう。

 

今ドキの人は、「こんにゃく足」が多い

学童期(小学生)頃になると、
大人と同じようなしっかりとした骨として成長していきます。

現在のママ世代でも、
プレ・ゴールデンエイジ期にしっかり足を育むことができず、
そのまま大人になった方が多いようです。

 

足がほっそりとして、薄っぺらい「こんにゃく足」と言われる足。

足を組むなど足を浮かせている(非荷重時)と
立位時などの体重を足にしっかり乗せている(荷重時)との足の形が大きく違うのです。

体重が足にしっかり乗っている(荷重時)は、足幅がベチャっと広がる状態になります。

一方で、足を組むなど、足に体重が乗っていない(非荷重時)は、
足幅は広がることがないので、スリムな足幅となります。

日本製の靴で足幅(ワイズ)が2E以上が多いのですが、
実際にはE以下の人が半数以上というデータもあるくらいです。

 

荷重時・非荷重時の差が1.2㎝以上ある方は「開帳足」といい、
足の土踏まずの横アーチ部分が広がり、
中足部にタコやウオノメなどができやすいのが特徴です。

 

 

「こんにゃく足」の原因は、足の筋肉や靱帯・腱が未発達のケースが多いようです。

大人であっても、足の筋肉や靱帯・腱がしっかりしておらず、
身体の土台としての機能低下があり、
趾や土踏まずのアーチに異常が見られる人が多いです。

「こんにゃく足」による、足のトラブル。
その解決策として、大人も「しっかり足や趾を鍛える」必要性があるのです。

 

親子で足を育む遊びをしてみよう!

今や大人でも足が成長未発達な人が多いので、
親子で一緒に遊びながら足を成長させましょう。

大人も子どもも、
足を使って楽しくゲーム感覚で遊びながら、足育しましょう。

大人は悩まされている、足トラブルも解消につながるトレーニングになりますよ。

 

大人のみなさん、足指(趾)を使って物をつかんでみる。
タオルギャザーは、できますか?

一見簡単そうですが、
足がきちんと機能していないと上手くできません。

 

 

 

 

また、足指(趾)で、じゃんけんできますか?

今できなくても、趾をほぐして、しっかり使うトレーニングをしたら、
多少の時間はかかりますが、ちゃんとできるようになります。

 

大人でも、意外とできない人が多い「趾じゃんけん」

 

親子で一緒に、趾をほぐして、
トレーニングをすることをお勧めします。

日ごろ何気なく使っている足や靴について、
健康へつながる知識やセルフケアについて学んでみませんか?

 

訪問看護BLUE*GREENでは、
ご希望の場所へお伺いして、
楽しく・わかりやすく
実技を交えて「足のこと・靴のこと」をお話をします。

 

<関連記事>

日本人の多くが幅広の足?~開帳足とは~

子どもの靴選び

お問い合わせ・ご相談は、お気軽に

ちょっとしたことでも、お気軽にご相談ください。