看護師の待遇改善は・・

先日病院勤務時代の同僚Dさんに10年ぶりくらいに会いました。

人生の一部10年ほどだが、
仕事やプライベートでいろいろなことがあって、
話が尽きず本当にあっという間のひとときでした。

 

看護業界あるある、年休の取得させない・できない風土


Dさんは、以前勤めていた病院の閉院が決まり、
病院の労働組合の役員として経営側と交渉をしたのだそう。

働く労働者は、
「退職」か「系列病院で再就職し残留」かを選ぶことになった。

退職が迫ったある月、勤務シフト職場管理者の意向で、
退職者と系列病院の残留者との残り期間の勤務シフトに差をつけられた。

退職者が「有給休暇を消化したい」と言っても、
「残って勤務になる人の負担増」を理由に断られた。

Dさんは、看護師として長く働いていたが、
労働組合役員として経営者側との労働環境改善に向け、
交渉を重ねる経験を始めて行ったそうです。

今まで何となく経営側から言われた方針に従って、
勤務を行っているのが普通だとDさんは思っていたそう。

労働者側代表として
待遇改善などの職員の意見を集約することは、
大変だったそうです。

経営側へ自分たちの待遇改善への意見行動を起すこと。

経営側に労働者の意思を伝えないと状況は改善はされない。
「労働組合活動の意義はあった」と言ってました。

 

労働者の権利を知らず、ただただ勤務をこなし疲弊していく

そもそも看護業界では、
年休を積極的に消化させる雰囲気がほとんどなく、
最低の週休・年末年始など祝日の日数程度が通常。

前月にシフト希望を出すことはできるが、
他の職員らが有給休暇を入れる様子がないと、
有給休暇を消化したいということが、言い出せない。

週休や夜勤などの希望日を入れることで終わり。

確定されたシフトによって、勤務が回っていく。

不平不満があっても、誰も声を上げない(上げられない)から、
同僚みんなが文句言わずにやっているからと
同調圧力で管理者から押し切られる。

それが当たり前の看護業界なんです。

 

 

 

常時人手不足の職場だから、入職して即戦力で勤務が普通


私自身新卒で入職してから、何か所か転職を経験しました。

病院の入職時に看護部長と面談し、
直属の上司を紹介され、即配属先で仕事開始。

本来ならば人事担当者から、
雇用契約書を交わしたりするはずだが、
就業規則について具体的な説明を受けた記憶がほとんどない。

即戦力として、業務に就くのが当たり前で、
細かい就業規則などは、日常業務の流れで上司や同僚から聞く感じ。

不平不満 看護師

結局は、入職してから職場の空気を読み、
納得できない待遇の中でシフトを回されることが多く、
数年で退職する看護師が多かったように思います。

だから、職場内の看護師のキャリアが2~5年程度が主流で、
既に2年目で新人教育担当になることは当たり前。

ただ経営者・上司の言われるがままの業務に追われて疲弊し、
退職・転職してを繰り返す感じです。

 

 

特異な医療業界から一般的な労働環境へ


医療業界でない人から見れば、
入職時は人事担当者から就業規則について説明があるのが普通。

特別休暇などの有給休暇日数の説明を受け、
有給休暇を希望し使用するのは、労働者の権利である。

大きな病院などの看護師は、
職場の就業規則や労働基準法などを知る機会がなく、
与えられた環境が普通の職場環境だと思わされている。

一般企業などの労働者にとって、
「有給休暇はきちんと消化して当たり前」
「有給休暇が取れないのはあり得ない話」と言われたので、
私は大きな衝撃を受けました。

 

私は結婚を機に、福祉系の職場へ転職。

当時私と同じ年代の職員が多く、ちょうど子育て時期で、
子どもの病気などで早退・遅刻、急な欠勤は良くあったので、
周囲の職員の多くから理解を得られてました。

勤務シフトで21時までの遅番勤務も、
大変だからしばらくの間入らないでよいと配慮されたりと、
妊娠~産休~職場復帰もスムーズで助かりました。

また有給休暇はきちんと消化するのが当然だったので、
子ども関係の行事や用事でもきちんと参加できました。

 

しかし、私が異動となり、
新しい異動先の職員の年代・生活構成が違うのは当然で、
勤務シフトに不満が出ていると上司から言われたことがありました。

職場の構成員の年代・生活環境により、
お互いを思いやる気持ちや、不平不満が出るのは、
職場の構成するメンバー次第で決まるようです。

 

 

看護師の労働環境の改善に向け、声を上げよう!

なかなか満足する職場環境はないものの、
就業規則の中で労働者の権利が守られるものについて、
異議があるのならば、きちんと声をあげないと改善されません。

職場に労働組合(労組)あれば労組に加入して、
待遇など意見を経営側にあげて交渉すべき。

労組がなければ、
連合に個人加入するのも「あり」です。

私自身、連合に個人加入して
団体交渉をしてもらった経験があります。

納得いかない雇用契約変更を言い渡され、
自分の考えに間違えがないか連合へ相談に行きました。

経営側や上司の言うことに納得できない、
労働者としてきちんと物申したい思いが強く、
労働問題のプロに相談して力になってもらいました。

同僚など同じ意見を持つ人職場にいれば、
数の力で意見集約するほうが力になります。

例えひとりであっても、声を上げることができなければ、
労働条件や待遇が変わるきっかけにならず、
泣き寝入りすることになってしまいます。

泣き寝入りばかり続くことが、
本当に良いのでしょうか?

 

これから年度末を迎えるにあたって

青空 次のステージへ

 

間もなく3月の年度末。

職場によっては、退職や異動があって、
業務の流れに支障が出る時期を迎えます。

病院などの医療機関でも、看護職の退職がある時期。
転職も残留もどちらにしても大変です。

この先更に人材不足していくことが予想されるのに、
このままで本当に良いのでしょうか?

もう少し活動できる看護師が増えて、
ひとり当たりの業務負担が減り、
有給休暇も安心して取得できる環境が急務です。

看護師などの職員給与体系の改善は必要不可欠。

給与や諸手当、有休休暇など待遇が改善されれば、
復職してもいいと思っている看護師は多いと思います。

一般企業のようにしっかり賃上げをして、
有給休暇などの休暇取得もできる職場にしていかないと、
医療機関の機能不全になってしまうことも
あるのではないでしょうか?

 

現場の看護師のみなさん、
自分の労働環境や待遇を改善するためにも声を上げましょう!

黙って我慢していては、変化は起きないのですから。