介護者・ご家族の訪問看護の必要性
訪問看護の現状
一般的に訪問看護は、介護を受ける被介護者・本人がメインで病状観察などケアが中心。
介護者・ご家族との関わりは、被介護者の日頃の状態などの聞き取り程度。
介護者・ご家族は不安な中、日々の被介護者・ご本人の病態を見たり介護をしています。
訪問看護が定期的に来ていても、なかなか介護者の困っていることを聞き取ることは、
多少時間に余裕があればできますが、現実的に無理なことが多いです。
また費用として訪問看護ステーションとして自費として算定しない限り、
介護者・ご家族の相談を実現するには難しいのです。
介護者・ご家族の訪問看護の必要性
私は以前訪問看護ステーションに勤務していた頃、
被介護者のご本人のケアより、ご家族のケアの方が重いケースを担当していました。
介護者のキーパーソン(長女)が、近郊に住んでいても関わりがなかったのに、
本人が強く在宅での看取りを希望し、長女がキーパーソンと急きょなったのです。
ご本人はもとより同居している子どもも病気や障がいがあり、
ご本人の他界後、同居の家族どのように生活をすればよいか悩まれ、
非常に混乱されつつも一生懸命ご本人の介護をされてました。
私は福祉関係での勤務経験があったので、
関わりの早い段階から、なるべく行政へ相談して福祉サービスの利用を勧めました。
福祉は、あくまでも本人・家族の申請が前提のため、とにかく役所での相談・手続きが先決です。
また介護保険利用のアドバイスを訪問の度に行いました。
だから被介護者の本人ケアよりも介護者・家族の相談やケアの比重が多いケースでした。
既存のサービスでは、介護者・家族に対してのケアが手薄であるため、
私は介護者・家族のサポートやケアの必要性を強く感じました。
いくら被介護者本人が在宅での看取りを希望しても、
介護者が過労等で介護できない状態になってしまえば、ご本人の望みが叶えられません。
中には介護者・家族が脳梗塞で倒れて入院となり、ご本人もやむ負えず入院。
結局入院先で他界されたこともありました。
どうしても介護者・ご家族が、被介護者の中心に考え無理をしてしまうことが多く、
介護者・ご家族の心身のケアが後手に回ってしまっている現状。
それは決して良いことではありません。
私は介護者・ご家族の心身のフォローアップをすることにより、
少しでも介護負担を軽くできること、そしてリラックスをして日々の生活ができ、
ご本人や介護者・ご家族の円満な在宅療養ができるようにお手伝いしたいと思いました。
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