じわじわと五感と認知機能低下が進んでいる

年令を重ねるほど、視力・聴力の低下が進んでいる

私たちが生きていく上で大事な五感。
視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚

危険から身を守り、
他者とのコミュニケーションを図るためには必須です。

年令を重ねると視力・聴力は、
生活環境や個人差がありますが、徐々に低下をしていきます。

なかなか本人でないと、五感の変化を感じとれませんが、
日頃の行動から、周囲でも気づくことがあるのです。

 

 

眼:透明なガラスの壁やドアが見えておらず衝突する

今年80代の実家の両親と久しぶりに旅行へ行きました。

父がホテルの大浴場の入口のガラスドアに体当たりしてたと
一緒に行った夫から報告がありました。

また高速道路のSAのガラスの壁にも、
自動ドアの入口と間違えたのか、
突進して頭をぶつけたのを目撃。

幸いにも、父にはケガはなく済みました。

このことで、父には、
ガラスの壁やドアがきちんと見分けられないのではないか
と気づいたのです。

元々近視で眼鏡をかけている父ですが、
最近は書面などを見る際には、拡大鏡が必須アイテム。

何とか拡大鏡を使って、書類を読めてはいますが、
結構大変な様子です。

父に私と一緒に眼科を受診することを提案しましたが、
「確かに文字等は見にくい。
 眼鏡を作ってだいぶ時間が経過しているので、 
 眼鏡があっていないのかもしれない」とのこと。

娘の私から見れば、眼科受診して白内障・緑内障などのチェックをしてもらうと良いと思うのですが。

まだ眼科受診は実現できていません。

最近の父は、テレビを観ているようでも、
ぼんやり画面をみているだけのようで、内容理解は難しいようです。

新聞もほとんど読まないのですが、
自分宛の郵便物に関しては、
拡大鏡を使って何度も見返し・確認して、
一生懸命理解しようとしています。

わからないと、母や私にどういうことなのか、
ごちゃごちゃ状態の内容を投げかけられるのです。

どうも内容を時系列で整理・理解したいみたいですが、
最近のことほど記憶が脱落してるようで、
父が納得するまでにかなりの時間と労力が必要です。

 

 

 

耳:どう聴こえているかは、周囲はわかりにくい

母が入院中、父の様子を伺うために実家に電話をすると、
最近の怪しい電話も多いこともあってか、
「何言ってるかわからないから」と言いだす父。

電話の主が娘である私であること。
要件を完結にYes/Noで答えられる質問で済ませたので、
必要なやり取りができました。

後日母に確認すると、
電話機が古くなっていることもあり、
ノイズも多いので細かい言葉が聞き取れないというのです。

電話機の交換も両親へ提案しましたが、
家族など近親者や親しい友人からは、
スマホで連絡が来るので十分。

固定電話では、詐欺の電話や勧誘の電話がほとんど。
古い電話機の聞き取りにくさということが、
電話を切りやすいから、今のままで良いとのこと。

 

大きな声で怒鳴り合う会話、理解度にも感情でもマイナス

テレビの音もだいぶ大きい音で聴いており、
数年前よりテレビの音を大きくする中継器を使用しているが、
対面での会話でも、ちょっと聞き取りにくそうな場面もあるようなので、
補聴器の使用も良いのではと思いました。

しかし、補聴器は自然な音とはちょっと違い、
機械を通して音になので聴き慣れない音なのです。
補聴器からの音に慣れるまでが大切。

また補聴器を付けること自体が、耳に違和感を感じる方もおり、
せっかく高価な補聴器を買っても、
使わないで放置してしまうことも多いのです。

しかしながら、耳が聞こえにくいことは、
他者とのコミュニケーション図ることが難しくなるので、
認知症を悪化させるリスクになってしまいます。

積極的に他者と会話をすることが、脳を使うことにもなり、
日常生活行動範囲が拡大していく、好循環になります。

両親ともに、聴力低下してきているので、
スムーズな会話ができず、大きな声でお互い怒鳴ってしまう会話になり、
イライラが募るので、物事の理解力が低下している悪循環。

両親間の関係性が悪くなっているのが、気になっています。

 

 

「ダメ出し多い」けど、それぞれ「できる・楽しいこと」がある

父は、趣味が仕事だった人なので、
趣味活動はほとんどない人でした。

定年でリタイア後は、シルバー人材センターに登録し、
庭木の剪定の仕事をしてました。

80歳になった時、脚立に乗ることが不安だったようで、
自ら引退を宣言したそうです。

引退後は、コロナ禍でったこともあり、
特にやることもなくなり、
短期記憶が鈍化していきました。

ここ数年の父は、ゴミ出しや庭の掃除など、
ちょっとした家事をしても、
以前のように、家の修繕関係やPC作業もやらなくなりました。

 

「全てできない・わからない」のではなく、「できること」だってある

今年、母が2度入院しました。

入院の間、食事の確保をはじめとした生活を
父自身でやることになり、ちょっと私は不安でしたが、
何とか父は乗り切ってくれました。

安心と同時に様々な五感に関する危機を知りました。

眼や耳の問題を対処するにも、いくら周囲の家族が言っても、
最終的にどうするかは、本人次第。

家族が良かれと思ってやっても、
無駄になってしまうことも。

実家に帰省する度に、両親の話や様子を聴きながら、
生活環境を整える支援をしています。

自分から好んで出かけられる場所がありますか?

実家へ帰省を重ねることにより、
今まで気づかなかった、
知らなかったことがたくさんあります。

warm-up exercise父は、ちょこちょこと近所を散歩しています。
知り合いの方に会えば、立ち話をする程度。

ちょっと前までは、決まったご近所さんと
夕方の時間に世間話をして情報交換をしていたが、
最近はちょっとごぶさたになってきたようです。

介護保険のサービスや地域のサロンなど、
公的に集える場所だけが全てではない。

自ら進んで他者と一緒に会話を楽しむ仲間と、
一番居心地の良い場所・楽しい時間を過ごすことは、
「心のストレス解消・生きがいを感じるひととき」なのだと思いました。

 

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