魅力ある介護職。それを周知する必要性

介護の仕事は、きつくて低賃金。
だから、離職率も高いという現状。
私もこの場で、何度か実体験を含め、
その過酷な労働状況をアップしました。

しかし「福祉の仕事を人生に活かす!」~仕事から「志事」への転換を~という
本を読んで気が付きました。

筆者の辻川泰史さんは、老人ホームでのボランティア経験から、
高校卒業後福祉の専門学校へ通い、老人ホームへ勤務。
福祉の現場のやりがいから、20代でヘルパー事業所を立ち上げた方。

「介護」は大変な仕事と言われることへの違和感を感じ、
「どんな仕事でも大変さはあるはず」と述べています。

どんな仕事でも、大変さはある。介護職ならではの魅力がある

介護の仕事は、いろいろな人との一期一会の出会いがあり、
そこで人生についていろいろ考えたりすることができる。
その素晴らしさを伝えたい。
だから、介護職は大変な仕事だけでなく、
憧れの仕事となるようにしたいのだそう。

確かに福祉の仕事はキツイし、一般企業に勤める方に比べ低賃金です。
でも「働くこと」に関しては、
他の職種に比べて、仕事に対しての志が熱い人が多いと思います。

介護の現場で、労働から得られる満足感・達成感は、
人と人が接するすることにより、湧き上がる感謝の言葉。

素直な人の気持ちを受けるので、
ほっこりとした温かい気持ちになり、充実感で満たされます。
それが介護職ならではの「満足感・やりがい」だと思います。

私も福祉の現場での勤務経験から、
医療機関とは違うちょっとのんびり・ゆったりとした空間で、
人と人同士の交流から、
「関わって良かった」という経験をいくつもしました。

医療機関だと何かとピリピリした環境であることが多く、
常に緊張状態が続いていたような気がします。
医療と福祉の現場では、同じ人に対しての仕事ですが、
その緊張感と心から温まる感じに差があるような気がします。

これからの大介護時代。あなたはどう介護に向き合いますか?

福祉現場では、近年急速に進んだ高齢化時代から、
需要が急激に増えました。
介護職種では、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)など、
専門職も増えているものの、
なかなか待遇面では専門職と確立することができないまま、
現在に至っているような気がします。

まだまだ進む超高齢化時代。
これから介護される人も増えていくのに、介護専門職が少ないと、
いったい誰が介護をするのでしょうか?

家族だけでの介護は、とても大変です。
ましてや老夫婦での老々介護なんて、負担が大きすぎます。

子世代も、自分の仕事・育児・家庭生活を維持するだけで精一杯。
+αで介護なんて本当に大変なことです。

核家族化の現代。
介護は、家族だけでできるものではなく、
専門職と連携しながら、
上手に介護サービスを利用して行くことが不可欠です。

決して介護は、他人事ではありません。
家族がいる人だけの問題でもありません。
自分自身が、介護の必要な状況になったら、
あなたはどうしますか?

いざ介護問題が、自分の身に降りかかった時、
社会で介護をできる仕組みやサービスのクオリティは
高い方が良いに決まってます。

いつか自分に降りかかる介護問題。
その時が、明日かもしれません。

介護職をいかに増やして、介護の充実を図るか?
それには、
介護職のマイナス面ばかりクローズアップするのではなく、
プラス面をよりPRすべきであると思いました。

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