先日の大手広告代理店の過労死自殺の初公判。
以前から長時間労働が常態化しており、労働基準監督署から是正を求められ、
改善報告書が、自殺した職員が入職前に文書化されていたそうですが、
結局実行なされずのままだったとか。

本当に何のための改善文書だったのでしょうか?
労働基準監督署向けの単なる報告書であり、
本音と建て前は違うということなのでしょうか?

以前私が勤めていた勤務先も、労働基準監督署から指摘を受け、
いかにして改善させるかということを職員会議で意見を求められました。

でも、結局求められる成果を出すためには、
結局職員は残業をすることにならざるを得ない。
上層部は、仕事の成果は変わらず求める一方で、
労働基準監督署への是正報告で焦っているだけ。

上層部への報告には、職員会議の意見を上げることはできず、
所長へ一任することで、終わりました。

その結果、残業が一時的に減った程度だけだったように思います。

実際の勤務状況と労働基準監督署への報告と違っていたら、
是正の意味はありません。

今回の大手広告代理店の過労死問題は、
日本の多くの企業など働く場所で、常態化している気がします。
だから、日本の労働者は、
「長時間労働と残業することは、当然のこと」と、
思っているのではないのでしょうか?

子育てと仕事の両立は、職場の理解がないとキツイ

私は転職歴が多いので、様々な職場での勤務経験があります。
職員数の多いところから、少人数のとこまで、
どちらが良し悪しがあるとは、言い切れませんが、
どこも一長一短であったと思います。

私は、たまたま福祉の職場で、産休・育休をとることになりました。
規模が大きい職場だったので、福利厚生制度もしっかりしていました。

産休・育休取得に理解ある上司・同僚の職場だったので、
遅出勤務(13時~21時までの勤務)も免除も、と言ってもらったりと
いろいろ配慮をいただいていました。
そのため、逆に申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。

私の職場は、基本土日祝日もシフトで入る仕事のため、
保育園の休みの日曜・祝日などの勤務は、私は勤務が難しく、
土曜日ならば、遅出でも可能なので、積極的に出勤希望を出し、
勤務を続けていました。

育休も明けて、ようやく落ち着いたころ、
人事異動となり、業務は同じでしたが、職場が変わりました。

職場には非常勤で、私と同じ年齢の子どもを持つ職員も多く、
急な病欠など理解がある職場でした。

毎月のシフトも以前の職場同様に、土曜日勤務をシフト希望を入れていましたが、
人事考課の面接の時、
上司から「週末・祝日の勤務について、他の職員から不公平と意見があり、
日曜・祝日も職員数で割った最低限の数を出勤するように」
と言われました。

当時、子育て中の正職員は、女性では私だけ。
女性が多い職場で、子育てが終わった人もいたのになぜ?
だからこそ、子育てについて理解しているのかと思いましたが、
それは、私の勝手な思い込みだったようです。

ウチのダンナは、日曜・祝日が休みではなく、逆に繁忙日なので
職員は出勤するのが当たり前の職場。
私の日曜・祝日出勤のために休みも、多く言えない立場だと、
私の上司に掛け合っても、聞き入ってもらえませんでした。

あくまでも、職員間で不平等がないようにと、
上司はその一点張り。

自分の担当する業務が、日曜・祝日の場合、
何とかやりくりして、出勤していました。
でも、周囲の職員には、理解を得ることができなかったのです。

会社として子育てしている職員の処遇をとっていたとしても、
所属する職場の職員の理解がなければ、
産休・育休をはじめ、急な欠勤も理解が得られず、
仕事が思うようにできず、肩身の狭い・悲しい子育てとなってしまいます。

職場の構成員により、
子育てのに関する同じ行動も理解されないということを
痛感しました。

こんな男中心の労働環境では、少子化対策や女性活躍なんてムリ

少子化問題になっているのも、
女性が妊娠・出産・子育てに寛容でない、
男社会の昔ながらの職場風土の影響ではないかと思います。

育児時間で早めの就業や定時の時間に帰宅することも、
周囲の冷ややかな空気が、帰宅しにくい雰囲気。
「残業するのが普通でしょ?」というのも、あるのではないでしょうか?

保育園のお迎えもあった私は、仕事が終わらなくとも
時間で上がらないといけなかった。

結局通常は、ほぼ定時アップして、子どものお迎えへ。
残業する職員のちょっとトゲ感のある「お疲れ様です」を背に帰宅。
溜まった仕事は、お迎えを行かなくて済む日に残業でやりくり。

仕事をきちんと切り上げ終業して、家庭のスイッチを切り替える意識がないと、
子育てに理解のない職場ほど、勤められないのではないかと思います。

「少子化」「女性活躍」など、政府はいろいろ言っていますが、
仕事も家事も育児も、どれも担わなければならない女性にとって、
非常に重荷です。

もっと女性に子育て・働きやすい環境を作らない限り、
状況は変わらないのではないかと思います。

妊娠・出産・育休、子育ては、
女性にとって途中で投げることができないこと。

家庭環境も千差万別。
子育ても一筋縄にはいきません。

女性だって仕事をきちんとしたいのに、
周囲の理解がなくては、とてもすべてはこなせません。

もう少し社会が職場が理解がないと、
いくら少子化・女性活躍の問題も解決できないと思います。

日本も人口減少し、老人ばかりで年金もわずかな生活。
生活に困窮する人があふれる国になってしまうのではないかと、
私は危惧しています。