人工肛門(ストマ)造設したら・・
実家の母が直腸がんを患い、手術を受けたのは2年前。
がんのすぐそばに肛門があり、がんを含め肛門を摘出。
同時に人工肛門(ストマ)を造設しました。
そのため直腸機能がなくなり、
直腸機能障害の身体障碍者*になりました。
入院中に身体障碍者手帳の手続きを行い、
それに伴う諸手続きがいろいろありました。
*一般的には、障害者と記載しますが、害ではないのでここでは障碍者と表記します
手術後はやるべきことがたくさんある
母は手術前に、大腸がんでストマ造設をした近所の方に話を聞きに行ったら、
実際のストマを見せてもらったそう。
その方はケロリとした表情で、
「慣れてしまえば、簡単よ」と話していたとのこと。
ストマは、
お腹の上に腸の断端で便の出口を造ります。
肛門がないため便を留められず、自然に便が出てくるので、
パウチという袋をつけて生活をします。
近所の人のストマの実物を見た母は、
ストマはまだ他人事の話で、
自分事になるという実感はあまりかったそうです。

パウチは入院中に皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)により選定され、
退院後もストマ外来でフォローアップを受けることになります。
パウチは1枚1,000円ほどで、
全額自己負担だとかなり高額です。
自治体により給付金額に違いがありますが、
日常生活用具としてパウチの公費の給付を受けることができます。
半期に一度、市役所から書類が届いて、
購入する業者を伝えて見積もりを出してもらい、
給付券が後日送られてきます。
給付券を業者に送れば、
給付券を元に清算してもらえます。
所得に応じて一部の自己負担が必要になりますが、
公的給付は大変助かります。

パウチ購入については、ネット購入が便利です。
ネット購入は母ではちょっと難しいので、
私がパウチの発注を担当しています。
購入のタイミング、給付券の残額により、
自己負担が発生することもあります。
また半年の給付券の残額が自治体により、
繰越ができる/できないがあるようなので、
購入する事業者に確認したほうが良いです。
週2回のストマのパウチ交換が必要に
今まで当たり前にできていた排便の形が変わり、
母の場合、左下腹部に便の出口が作られました。
ストマのケアは、術後数日から
週2回のパウチ交換が日課になりました。
きちんとストマをきちんと覆うように自分で装着。
便が漏れないように貼り付けるのも結構大変な作業。
また週2回のパウチ交換だけではなく、
日々パウチ内に溜まった便やガスを抜くことも必要です。
入院中に家族の私もパウチ交換の作業を知っておくために、
母の交換作業を見学させてもらいました。

退院後、自分の身体の変化を受け入れ、
母自身でパウチ交換や管理ができるようになるために
介護保険で週2回訪問看護に来てもらうことにしました。
ストマのケアだけでなく、術後の体調管理を含め、
緊急時の相談・対応なども依頼できます。
当初は、母自身が「(パウチ交換は)自分でできるから大丈夫」と言い、
家族以外の訪問を嫌がっていました。
しかし、毎週定期的にパウチのことだけでなく、
ちょっとした身体の変調も看護師に相談できるので、
病院から離れていても不安なく安心して過ごせたようです。
パウチから頻回な便漏れがあったときは、
訪問看護の支援のおかげで
大変な時期もどうにか乗り越えることができました。
母や離れて住んでいる私にとっても、
訪問看護師は頼りになる存在になりました。
頼りになるWOCナース
パウチは入院中に皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)により選定され、
退院後もストマ外来で、
WOCナースのフォローアップを受けることができます。
術後はすっかり食欲や体力が落ちてしまった母ですが、
ストマでのトラブルがあまりなかったのが幸いでした。
体重の増減で、お腹の形が変化すると、
パウチからの便漏れや周囲の皮膚のトラブルの原因となり
日々のケアが大変なことになります。
ストマ外来では、
パウチ交換と接着面やその周囲の皮膚の状態を確認し、
ストマの形などをチェックしています。
状況に応じて、新しいパウチのお試しや
ケアの方法をアドバイスを受けることができます。
高齢の母のストマケアは、
「パウチ交換手技はできるだけシンプルに、
ランニングコストはなるべく低い方法で」とお願いしています。
ストマ外来は、母自身ができる「セルフケア」を目指して、
担当のWOC看護師に相談する貴重な機会です。
WOCナースは、
手術多くしている大きな病院に多く在籍しています。
退院後の生活は、医師よりもWOC看護師などの専門看護師や
訪問看護師などが主体となって、
患者さんの生活を支えていると感じます
ストマがある方のための、
ストマ外来は以下のサイトで検索できます。
日本創傷・オストミー・失禁管理学会
ほかにも、やっておくとよいこと
入院・手術をしたら、前後には通院も増えていくので、
確定申告で医療費控除をする。
また障碍者手帳を持っていたら、
障碍者控除も受けることが可能です。
障碍者手帳があれば自治体により、
・福祉手当
・NHK受信料の減免
・タクシー利用料金の割引
・粗大ごみなど処理料の減免など
受けることができるようです。
ぜひ自治体窓口で確認し手続きを。
ストマについての情報は、
パウチメーカーが患者会を作り情報誌を刊行しているので、
希望すれば定期情報誌を手に入れることもできます。
がんの手術したから終わりでなく、
退院後の生活もいろいろと大変です。
積極的に情報収集して、
少しでも快適な生活を送っていければと思います。
