下肢静脈瘤のこと、知っていますか？
身体の中で血液が巡っている血管に、
動脈と静脈があります。
心臓から、全身へ酸素や栄養が含まれた血液が流れる動脈。
全身から、二酸化炭素や不要な物質を心臓や肺へ戻す静脈。
脚の場合、静脈は足の末端から心臓へ血液を戻すため、
静脈の血管内には逆流しないようにする弁があります。
逆流防止弁が壊れてしまい、脚に血液が停滞してしまい、
血管がこぶ状になってしまう病気を、
下肢静脈瘤と言います。
女性の2人に1人が、下肢静脈瘤がある
長時間立ちっぱなし、座りっぱなしの仕事をしている方は、
脚に長時間血液を溜まってしまった状態てなので、
下肢静脈瘤ができやすい状態です。
中でも女性は、ふくらはぎの筋肉量が少ないため、
男性に比べて血流が戻りにくいために、
下肢静脈瘤になりやすいのです。
女性は妊娠・出産期に際して、お腹が大きくなり、
足に流れた血液が心臓に戻る静脈の流れが滞ることが、
長期間起こるため、下肢静脈瘤の発症リスクが高いのです。
太ももやひざ裏など、
よく見ると細い血管がクモの巣状に見えたりしていませんか？
下肢静脈瘤は、細い皮膚に近い血管が見えるだけで、
特に症状が出ないので、気がつかないことが多いと思います。
治療が必要なケースは、表面の太い血管がこぶ状になり、
表面の皮膚に炎症ができたり、
足のダルさがツライなど自覚症状が強いなど。
外見上で、気になると治療が必要になりますが、
緊急で手術をすることは、あまりないのでご安心を。
何よりも、下肢静脈瘤があったら、悪化させないよう、
立ちっぱなし、座りっぱなし生活は、しないようにすること。
脚を酷使した日は、脚のマッサージをしたり、
休む時に脚を少しクッション等で上げておくなど、
意識的に血液を脚から心臓へ戻すことが大切です。
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