足の動脈硬化が原因で、足を失う病気がある

年令を重ねるほど、動脈硬化は起きている

みなさん、毎年健康診断を受けていますか?

コロナ禍で健康診断を受けずに、
ここまで来てしまった方も多いのでは?

特に中高年以降の世代は、生活習慣病には要注意。

知らないうちに、高血圧や肥満、糖尿病、高脂血症になっており、
全身の血管の老朽化、動脈硬化を起こしているのです。

 

中高年世代での動脈硬化は、個人差があります。
食生活や運動、睡眠、喫煙、飲酒などの生活習慣は異なります。

でも、50歳を超えると特に上記の疾患を指摘されなくても、
身体の老化の影響で、大なり小なり動脈硬化を起こしています。

健康診断で、正常値域外の値がポツポツ出てくるのが、
40歳以降の人々。

初期は自覚症状がないので、
血液検査を受けないと気がつきません。

そのため放置・悪化させてしまうことも多いようです。




動脈硬化のリスク

・65歳以上の方
・50歳以上~64歳未満の方で、
 糖尿病、高血圧症、脂質代謝異常(高脂血症など)喫煙歴の家族歴がある
50歳未満でも、糖尿病と上記ひとつの症状がある。
 脳梗塞や狭心症・心筋梗塞などの既往がある。

出典:2022年改訂版 末梢動脈疾患マニュアルより

65歳以上で、上記のような生活習慣病の指摘がなくても、
実は身体の中では、動脈硬化が起きています。

動脈は、いわば水道の土管のようなもの。

動脈血管が硬い・脆くなる動脈硬化

水道の土管が新しい時は、特に問題ないのですが、
長い年月を経ると徐々にゴミなど沈殿物が溜まったり、
ヒビが入るなどのトラブルを起こしやすくなります。

つまり、心臓から血液が流れてくるが、血管内にキズができたり、
動脈自体が老朽化して、硬く・もろくなってきています。

もろくなった血管が、脳や心臓で血流異常を起こせば、
脳梗塞や心筋梗塞となり、生命の危機となる原因になります。

その一歩手前となるのが、心臓であれば狭心症、
脳であれば、一過性の脳虚血発作となります。

身体からの警告が、
血液検査の異常値に現れてくるのです。

血液検査結果を放置、生活習慣を見直さないと、
突然命の危険にさらされる状態になってしまいます。

だから、中高年世代になったら、
年1回は健康診断で、自分の身体をチェックしましょう。

血液検査で異常が見つかったら、
食生活や運動、睡眠、喫煙、飲酒などの生活習慣を見直しましょう。

該当する項目の生活改善をすれば、動脈硬化は悪化のスピード緩め、
生活習慣病の発症を遅らせることができるのです。

残念ながら、動脈硬化を止めることはできません。

私たちの寿命が延び、50年程度と言われていた、
本来の身体の耐用年数を超えて、生きている方が多いのです。

年齢を重ねるほど動脈硬化をはじめ、
様々な身体の不具合が起きます。

生きている間は、
身体の不具合に上手く付き合っていくしかないのです。

足の切断の可能性、下肢閉塞性動脈硬化症という病気

足にも動脈硬化が原因の病気があります。

下肢閉塞性動脈硬化症という病気。

足(脚)の血管内の血流障害が起き、
悪化してしまうと、足の切断までに至ることもあります。

 

病気の経過としては、以下の通りです。

病気のはじまりは「足が冷えている・しびれている」から。

良くある症状ですが、放置していると、
歩くと足が痛む→立ち止まる休む、
しばらくしてまた歩けるのを繰り返し。

だんだんその頻度が増えて、1回で歩ける距離も減ってくるなど、
症状は変化して行きます。

歩くのが大変になってくると、足を降ろしていないと痛くて仕方ない。
痛みがひどくて寝ることも、できなくなってしまいます。

足の血流が悪くなると、血流不良の部分の皮膚色が青紫~黒くなります。
皮膚自体も脆くなり、皮膚がジクジクしてきます。

このような状態になると、足の切断をせざるを得ないのです。

 

 

下肢動脈閉塞症を発見するには、普段から足の観察をすることが重要!

動脈硬化は、生活習慣病の有無だけではなく、
年齢を重ねることにより、リスクが高まります。

脳や心臓などの重要な器官だけの問題ではなく、
全身に張り巡らされた身体全体に大きな影響を与えます。

日頃から足の観察を行い、
皮膚の色や冷えなどを意識して、観察することが大切なのです。

 

足の動脈が触れるか、セルフチェックしてみよう!

ちょっと気になる方は、
足の動脈の脈が触れるか確認してみましょう。

手首や首で脈を取るのと同じ要領です。
できる方は、
ぜひ足でも脈が触れるかどうかチェックしてみましょう。

 

足の動脈が触れる場所は、
・足の甲(足背動脈)
・内くるぶしとアキレス腱の間の凹み(内顆動脈)
・ひざ裏(膝窩動脈)
・足の付け根・そけい部(大腿動脈)

脈の触知がわかりにくい、動脈の場所がわからないという方、
ワンコイン・足からの健康相談へお越しください。

循環器専門病院や整形外科での勤務経験のある看護師が、
あなたの足をチェックします。

詳細はこちらから
>>ワンコイン・足からの健康相談

下肢閉塞性動脈硬化症は、
何よりも「異常の早期発見、早期対処が肝心」の病気です。

もし医療機関で相談するならば、
まずはかかりつけ医へ相談、もしくは、
循環器科や血管外科を受診をしましょう。

「自分の足で、人生をしっかり歩きたい」ならば、
日頃から、自分の足をチェックしておくことが重要です。

 

 

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